2012.3.11 に思い返したこと。

一年前のことは絶対に忘れない。

子供達が帰ってくるまでに、夕飯の下準備だけしておこうとキッチンに立っていた。
あとは、ご飯を炊いて味噌汁を作るだけでいい。
少し疲れたからブレイクタイムにしよう。
そう思ってコーヒーを淹れた。
自分自身に対するちょっとしたご褒美がこの時間だ。
インスタントではなく、挽いた豆からゆっくりと抽出していく。
ゆっくりと落ちてくるコーヒーの香り。
たまらなく小さな幸せを感じる一瞬だ。

お気に入りのカップに入れて、ソファにもたれかかりながらゆっくりと味わっていく。
唯一、私がホッと出来る自分だけの時間なのだ。

揺れたのはその時だった。
最初はゆらゆらと。
そのうちグラグラ揺れ始め、家がガタガタガタと言い始めた。
ただ事ではない。
今まで感じた揺れの中で一番大きかった。
物がバタンバタンと倒れてくる。
とにかく、頭を守らなければと、テーブルの下にもぐった。

2分以上揺れていただろうか?
震源地はどこだろうと思い、すぐにテレビをつけた。
日本全体に津波警報が発令されていた。
その後の映像は、まるで映画を見ているかのようだった。

我が家は東京23区内なので、ライフラインが止まることがなかった。
何が起こっていたか分からない人も沢山いたので、不幸中の幸いだったと言えよう。

子供達を迎えに行き、震える下の子を抱いた。
この時間から子供達が眠る時間までの長かったこと…。
余震が何度も起き、日本は沈没してしまうのではないかと、母親の私が震えていた。
子供達には気付かれないよう。
旦那は帰宅難民になって帰れなかったので、3人で心細い夜を過ごした。

そして、次の日に起きた原発事故のニュースに驚愕した。
どうやって子供達を守っていけばいいのか、頭が真っ白になった。

区切りなんてつけられないが、先日で一年を迎えてしまった。
まだ見付かっていないという方もいらっしゃるそうだ。